イーレックスのリスクを考えてみる PKS編

イーレックスバイオマスによる発電事業を行っています。

現在稼働中の土佐、佐伯発電所はPKS(パーム椰子殻)を燃料にしています。

また豊前大船渡もPKS、EFB、石炭、木質ペレットを燃料にします。

 

PKSは熱量あたりの価格が各種バイオマス発電に使われる燃料のなかでもっとも安価です。

 

このPKSを燃料に発電を行っているのでインドネシア、マレーシアから絶えずPKSを輸入する必要があります。

 

PKSの輸入が途絶えることは死活問題となりますからね。

 

日本のPKS輸入量は2016年で約76万トン、2017年は約100万トンにも達する見込みです。

 

で、このPKSの供給量はおよそ年間約1,000万トン程とされています。しかし、この1,000万トン全て輸入出来るかというとそうではありません。

 

例えば内陸部にある農園から輸入しようとしてもコストが高過ぎて使い物になりませんし現地で消費される分もかなりあります。

 

さらに、韓国や中国もPKSを輸入するため近い将来PKSの確保が難しくなってきそうです。

 

と、このままでは手詰まり感が凄いのですが結局、木質ペレットでも発電可能であり、またパームヤシ空果房(EFB)やカシューナッツの殻などいくつか代替燃料も考えられているためすぐに逼迫する状況ではないと考えています。

 

特にEFBは太平洋セメントが燃料化に成功しています。(IHIもEFBのペレット化に成功しています)

 太平洋セメントといえばイーレックスとの合弁で大船渡発電株式会社を設立しており大船渡発電所はPKS、EFB90%、石炭10%の燃料比率で発電を行います。

 

木質ペレットは20円/kg前後でPKSのほぼ倍のため採算はかなり悪くなりますが木質ペレットの生産は増え続けているため価格が下がる可能性も高いです。

 

もしくは石炭との混焼にしても小売で捌けば充分利益は出ると思われます。

 

PKSを燃料にする発電所はPKSを将来も確保出来るとは限らないため金融機関から融資が下りないことがままあるようですがイーレックスの場合は合理的な理由から大丈夫と判断されたんでしょうね。

 

なんだかまとまりのない感じになってしまいましたが、とりあえずは大丈夫そうという結論です。